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あと3秒だけ。

第8章 ひとつになるとき。


ガチャ

『あ、有紗。目、覚めたんだね』


ハッ

バスタオルで頭を拭きながら貴久は出てきた。

貴久の目を、見ることが出来ない。

さっきまでの出来事も、もちろんそうだけど

今は自分の犯してしまったこと、

貴久の奥さん、子どもに対しての罪悪感で…。


様子のおかしい私を見て不思議に思ったのか

貴久は私の前に置いてある

自分のスマホを手に取る。

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