好きって言わない!
第2章 知らんぷりの恋。
A「どう思う??」
N「んー?」
昨夜、わりと早く寝た俺たちは寝坊する事なく登校中。
1度家に帰って着替えた俺は、先に学校へと向かっていたんだけど。
走って追い付いてきたまーくんに捕まって、昨日の恋バナの続きを聞かされている。
まーくんの視線の先には、女の子が数人。
N「ああ・・・可愛いんじゃない?」
A「ちょっとは興味持てよ!」
N「いや、だから可愛いって。
良いんじゃねーの。」
A「どのコか分かってんの?」
N「・・・真ん中だろ。」
数人いる中で、まーくんが好きそうなコ。
すぐに分かった。
笑顔が可愛くて、長い髪を高い位置でポニーテールにしてる活発そうな女の子。
短いスカートをヒラヒラ揺らして、友達と楽しそうに喋っている。
A「え!当たり!!
スゴイねにのちゃん!!」
何で分かったの?!と不思議そうなまーくん。
そりゃ分かるよ。
何年一緒にいると思ってんだ。
N「別に・・・なんとなくだよ。
あの子おっぱいデカそうだし?」
A「わっ、バカ!聞こえたらどうするんだよ!!」
N「ひゃっ・・・」
飛び掛かる勢いで俺の口を塞いだまーくん。
その勢いに耐えられず、体勢を崩して転びそうになった俺は情けない声を上げてしまった。
A「おっと、あぶねー!」
N「・・・・・。」
まーくんの片腕の中にすっぽりとおさまって、抱きとめられている。
なにこれ。