好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
N「・・・まーくんは?」
A「興奮した。」
N「ばか!!」
A「くふふっ、でもホントだよ?
キスしてたら、また気持ち良い事しちゃうかも・・・」
N「・・・俺がエッチだから?」
さっきそう言ってたから、聞いてみただけのに。
一瞬キョトンとしてから、笑い出したまーくん。
A「あはははははっ、にのちゃんっ、
ホントこういう事に関しては天然だな。笑」
良く分からないけど、バカにされてる事だけは分かる。
クソ、腹が立つけどこの分野では俺の分が悪い。
N「もう良いよ!もうこの話は終わりだ!!」
A「ふふっ、待って、」
随分とご機嫌なまーくんが、そっぽを向いた俺の頬を撫でる。
A「またして良いの?キス。」
なんで今更そんな事・・・
N「・・・・・。」
ああ、なるほどね・・・
キスしたら、またエッチな事しちゃうけど良いのかって事か。
N「ヤダよ。もうしない。」
ぷいっと顔を背けて答える。
A「ふーん?ホントに?」
N「・・・今日はもうしない。」
A「くふふっ、分かった。笑」
N「まーくん、」
A「ん??」
ぎゅってして欲しい、なんて。
言ったらダメだよな。
半分冗談でも、俺に惚れそうになっちゃったってホント?
N「・・・・・何でもない。」
はぁ・・・
さっきまで、まーくんとピッタリくついていられたのに・・・
後ろから抱きしめられて、ドキドキしたけど嬉しかった。
またエッチな事したら、抱きしめてくれるのかな・・・
N「次はいつエッチな事するんだ?」
A「ぶっ・・・」
パックジュースを吹き出しそうになったまーくんが、照れたような、困ったような笑顔で俺を見る。
あ、この顔、好きなやつ・・・
A「にのちゃんって、ホント・・・」
N「ん?」
A「・・・・・何でもない。」
ふふ、と笑って俺の頭をよしよしと撫でるまーくんが、なんだかチョット大人っぽく見えた。
俺、大丈夫かな・・・
どんどん好きになっちゃってるよ。
大好きだよ、まーくん。