好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
A「今日は母さんに赤飯にしてもらえば良かったね。」
N「・・・・・はぁ?!」
何言ってんだこいつ!!
赤飯って・・・赤飯ってなんだ!!
A「くふふ♡可愛い♡」
よしよしと俺の頭を撫でるまーくんの手をはたき落とす。
N「ばか!!」
A「うん、ゴメン。」
N「・・・・・。」
ふわっと抱きしめられる。
まーくんのあったかい胸の中は、不思議な程安心しちゃうんだよな・・・
A「にのちゃんがイッちゃって、俺も冷静になってから・・・
強引だったかなってちょっと反省した。」
N「・・・・・。」
A「でも、キスしてたらああなっちゃうよ。
男だもん。」
それに、と少し気まずそうに俺を見たまーくん。
A「にのちゃん、エッチなんだもん・・・」
N「は?!」
エッチなのはまーくんだろ!!
A「俺、マジでちょっとヤバかったもん。」
N「ヤバかったって・・・何が?」
A「惚れそうになった♡笑」
・・・え?
A「ちょっと!引くなよ!
冗談だってば!」
うひゃひゃっと笑うまーくんに、俺はうまく笑い返せない。
冗談だっていうのは本当だろうけど・・・
でも。
N「俺、どんなだったの?」
A「え?えーっとねー、聞いても怒るなよ?
いつもより素直で、可愛くて、エッチぃ声いっぱい出して、俺のじゃじゃ丸くんがビンビンでした♡笑」
じゃじゃ丸って何だろう。
聞こうかどうか迷っていると、まーくんが俺をジッと見ていた。
A「にのちゃん。」
N「・・・なに。」
A「イヤだった?」
N「・・・・・。」
自分がどうなるのか分からなくて、怖かったけど・・・
N「イヤじゃなかった・・・。」
A「ホント?」