好きって言わない!
第12章 保健室でイケナイ事。
A side
“ じゃあ、今週の土曜日に♡
楽しみにしてるね♡”
A「くふふふふふ♡」
スマホ画面を見ながら、ニヤける顔を抑えられない。
彼女との記念すべき初デートだ!!
お互い部活が忙しいうえに、家が遠い彼女となかなかユックリ会う事が出来なかった。
A「憧れだったんだよねぇ、水族館で初デート・・・♡」
M「水族館?随分ベタだな。」
ダルそうに雑誌を捲りながら、松潤が笑う。
A「ふふ♪」
最近、話しかけてもキレられなくなった。
松潤って呼んでも怒んないし、もう完全に友達だよね?
相変わらずオーラは怖いし授業もしょっちゅうサボってるし、怖がってる生徒も多いけど・・・
でも、やっぱこのルックスだもんな。
松潤にキャーキャー言ってる女子も多い。
男の俺から見ても惚れ惚れしちゃうもんなぁ・・・
良い匂いするし・・・
俺も香水とかつけてみよっかなー。
M「なに見てんだよ。」
俺の視線に気付いた松潤に睨まれる。
何でヤンキーって見てると怒るんだろ。
A「ねぇ、松潤て香水なにつけてんの?
俺も欲しいんだけど、どんなんが良いかな!」
M「ガキにはまだ早いんじゃねーの?」
A「同じ年じゃん!!」
M「それが信じらんねーよ。
お前、ガキっぽい。」
A「えーーー?!そうかな・・・
確かに、にのちゃんにも言われる事あるけど・・・」