テキストサイズ

好きって言わない!

第13章 俺のもの。





中間テストが近付いていた。




A「もう〜・・・こないだテストしたばっかなのに・・・」




机に突っ伏して、まーくんが情けない声を上げる。




N「ありゃ中学レベルの実力テストだろ。
お前今回はちゃんと勉強しないとマジでヤバイぞ。」



A「分かってるよ〜・・・」




実力テストより悲惨な点数を取ったら、さすがに教師もおばさんも黙ってないだろう。
一応ここは進学校だし。




てな事で、翔の家で勉強会を開いていた。
翔ちゃん家行ってみたーい!
なんて軽いノリでやってきたまーくんだったけど、翔のスパルタ授業に早々に音を上げている。





S「雅紀、お前良くウチの高校に受かったな・・・。」



N「やれば出来るタイプなんだよ、本来は。」



A「にのちゃんと一緒の高校行きたかったから、超頑張ったの!」



N「・・・、」



S「愛されてんねぇ。」



N「おかしな言い方すんなよ!」




でも、実際まわりから到底無理だと言われていたのに反対を押し切って受験を決め、勉強を頑張ったまーくん。




あの時は、結構・・・ていうか
すごく嬉しかった。




合格発表の日は、まーくんと俺とおばさんと俺の母さんで、4人で泣いて喜んだんだよな。




でも、元々勉強嫌いなまーくんは受験が終わるとさっさと勉強をやめてしまった。




実力テストは受験の範囲内だし、大丈夫だろうと俺も油断していたけど・・・
散々な結果を出したまーくんに、もっと勉強させれば良かったと後悔した。




今回の中間テストでは、絶対平均点以上を取らせないと・・・!!







ストーリーメニュー

TOPTOPへ