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好きって言わない!

第2章 知らんぷりの恋。





A「最悪ってひどくね?!」




さっきの言葉は蝶に向けてだが、こっちはこっちで最悪だ。




N「ひどくねーよ!
何が悲しくてファーストキスを男としなきゃなんねーんだ!」



A「バカそれは俺もだわ!!」




ギャーギャー騒いでると、1階から俺たちを呼ぶ声が聞こえる。
おばさんが帰ってきたんだ。




そういえばお腹が空いた。




A「母さーん!
にのちゃんとキスしちゃったーーー!!」




N「ばっ、バカかお前!!」




A「ちょうちょが怖いって女みたいにビビってた事チクってやる!」




N「はぁ?!怖くねーよ嫌いなだけだ!!」




ドタバタと競い合うように階段を駆け下りると、おばさんが呆れた顔で笑った。




「あら、随分激しいキスだったのね?」




AN「「は?」」




良く見ると、まーくんの唇は少し切れて血が滲んでいて。
あ、俺も切れてんのか。
血の味がする・・・




ってそーじゃなくて!!




N「事故だ!!キスじゃねぇ!!」




「じゃれ合うのも大概にしなさいよー。」




A「あははっ!」




N「お前が窓開けっ放しになんかするからっ・・・!!」




A「はいはい、ごめんね?」



N「バカにしてんのか!」




「ほら遅くなっちゃったから手伝って!
いつまでも晩ご飯食べれないわよ?」




A「あ、マジでまたハンバーグだ!」




「今日はチーズハンバーグよ。」




N「やった♡」




3人で並んで晩ご飯の支度をして、また騒ぎながら食べる。




食べ終わったら一緒にゲームをして、少し勉強して(まーくんはほとんど遊んでたけど)




いつもと変わらない日常が心地良かった。






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