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好きって言わない!

第2章 知らんぷりの恋。





N「・・・・・。」




今の・・・キス・・・?!




ど、どうしよう!!
今のってキスなのか?!




パニックになりかけた時、ヒラヒラと舞う蝶が視界に入ってきた。




放心状態の俺は、逃げる事も忘れて蝶の行方を目で追う。




N「あ。」




蝶はまーくんの頭にチョコンととまり、羽をパタパタとしている。




なんだか、まーくんがリボンを付けてるみたい。




N「ぷっ・・・あはははははっ!!」




A「え?!なに?!」




固まっていたまーくんがやっと喋った。




N「まーくんの頭・・・、
ふふっ、リボンが付いてる。」




A「はぁ?!」




N「あーあ、飛んでっちゃった・・・」




跨ったままだったまーくんの上からそっとどいて、窓に向かう。
蝶を出してやらないと。




虫の類は大嫌いだが、パニックになりかけたのを救ってくれた蝶だ。
お礼にちゃんと外に帰してやろう。




窓を開けると、夜風が舞い込んできて思わず体を震わせる。
せっかく布団で温まったというのに・・・



ヒラヒラと部屋を飛び回っていた蝶は、すぐに窓の外に消えていった。




さらば蝶よ。




しかし、あの蝶・・・
俺が寝てる時もずっと部屋に居たんだよな・・・




N「最悪だ。」




A「え?!俺とのチューが?!」




N「うわっ!!」




すぐ後ろにいたまーくんに驚いた。
てかチューって・・・
やっぱりあれはキスなのか。







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