好きって言わない!
第15章 二股??
A side
休み時間、いつも楽しいハズの友達とのバカ話が今日はろくに耳に入らない。
どうしよう。
「あ、松本だ。」
A「え?!」
友達の言葉に教室の入り口に目をやると、眠たそうにあくびをしながら松潤が入ってきた。
今日は休みかと思ったけど、来たんだ!!
「やっぱちょっと怖いよな・・・」
「機嫌悪そう・・・」
A「まつじゅーーーん!!」
M「うわぁ!!」
叫びながら飛び付くと、松潤が声をあげて驚く。
よろけながら、抱き付く俺を殴った。
A「痛い!!」
M「いきなり何なんだよ!離れろ!!」
A「殴んなくて良いじゃん!!」
M「手加減してやってんだ有難く思え!!」
「相変わらずすげぇな相葉・・・」
「ああ、あの松本に抱き付くなんて・・・」
クラスメイトが感心してるなんて気付かず、松潤の席までくっついていく。
ウンザリした顔をしながらも、文句を言うのを諦めたらしい松潤がチラリと俺を見た。
A「聞いてくれる?!」
はぁ・・・と深くため息をついた松潤は、やっぱりかなり面倒くさそうだけど。
知ってるもんね。
松潤は優しくて面倒見が良い。
A「俺ちょー悩んでんの!!」
M「・・・何をだよ。」
ほら、やっぱり聞いてくれる。
案外押しに弱い松潤の前の席に座って、スマホを見せた。