好きって言わない!
第15章 二股??
S side
S「・・・なんだ?」
松本が何か言いたそうに俺を睨んでいる。
M「・・・やっぱり俺はお前が嫌いだ。」
S「あ、そう。」
A「もー!!何でそんな仲悪いの2人共!!
イケメン同士仲良くしなよ!」
S「お前もイケメンだよ雅紀。」
A「え、そう?!俺イケメン?!」
ねぇにのちゃん!とニノに向かって笑う。
途端にポッと頬を染めたニノを見て思わず吹き出しそうになった。
そりゃニノは雅紀をイケメンだと思ってるだろうよ。
2人を見てると、ニノを応援したくなる。
アイツ可愛いんだもんな。
M「ごっそーさん。」
パチンと手を合わせた松本が、さっさと弁当箱を片付けて立ち上がる。
A「松潤食べるの早っ!!」
M「これ以上こいつの隣にいたらストレスで死ぬ。」
俺を顎でさして吐き捨てるように言った松本。
見下ろしてきた視線が色っぽくて、良いなと思った。
教室に戻ろうとしている松本の腕を思わず掴んで引き寄せる。
S「今日、お前ん家に行く。」
M「・・・・・はぁ?!」
S「時間はまた連絡する。
俺の番号は登録してるだろうな?」
M「してる訳ねーだろ!!」
S「なんだよ、まだか?
案外とろい奴だな・・・まぁ良い。
とりあえず電話には出ろよ?」
用件を伝え終えると、掴んでいた腕をパッと離す。
松本の家に行くと決めたからには、今日の委員会は早めに切り上げたい。
スムーズに進行出来るように会議資料を整理しておこう。
あとに回せる議題は省いてしまっても良い。
S「よし、俺先に戻るわ。」
N「あ、ああ。」
A「じゃあね翔ちゃん!」
M「・・・・・。」
ポカンとして大きな瞳をパチパチさせてる松本がなんだか面白くて、一言何か言ってやりたかったけど・・・
それは今夜のお楽しみにしよう。