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S side




M「やっぱお前ロクでもねぇな・・・」





心底軽蔑したような目に、少し残念な気持ちになった。
またひとつ嫌われてしまったじゃないか。




別に女の子達を騙してるわけじゃないのに。
みんな俺が本気にならない事を承知してるし、彼女だって・・・
きっと気付いてる。




A「浮気してる人ってホントにいるんだなぁ・・・。」




N「何感心してんだよ。」




驚きのあまりあんぱんを落として固まっていた雅紀が、ポツリと言う。





S「浮気って言葉で聞くと結構エグいな。
デートフレンドだよ。」




A「でもエッチしてるんでしょ？！」




S「ご想像にお任せします。」




A「大人だ・・・！！」




M「おい相葉、コイツの言う事なんかまともに受けとんなよ。
浮気なんか最低じゃねーか。
大人でもなんでもねぇ。」




N「松本の言うとおり。
まーくん、翔みたいな悪い男になっちゃダメだぞ。」




S「ヒドイ言われようだな！」




A「そっか・・・そうだよね。」




S「雅紀まで！！」




A「俺、浮気しないように頑張る！！」




S「お、おう。頑張れ。」




N「頑張るような事じゃねーだろ・・・」




謎の宣言をした雅紀に、呆れた顔をして笑うニノ。
ニノは、雅紀のこの宣言をどんな気持ちで聞いてるんだろうな。




だって、好きなんだろう？




バカな奴だな。
わざわざ雅紀を好きになるなんて。




“彼女に一途宣言”を聞かされたニノは、また泣くんだろうか。
また話でも聞いてやろうか・・・




そんな事を考えていると、ふと視線を感じた。