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好きって言わない!

第16章 まーくんと彼女と俺。





N「・・・・・。」




A「ん?」




俺のジトッとした視線に気付いたまーくんが、キョトンとした顔で俺を見る。
可愛いなぁ・・・




A「なんだよ。」




ふ、と笑って俺の頭にポンと手を乗せる。
カッコ良いなぁ・・・



じゃなくて。





N「お前、テスト大丈夫なの?」




頭に手を乗せられたまま、まーくんを見上げた。




A「・・・ダイジョブ。」




何でカタコトなんだよ。
絶対大丈夫じゃねーじゃん!




しょうがないなー・・・




N「今日勉強みてやるよ。
中間はそんな範囲広くないんだから、ちゃんとやれば点数取れっから。」




A「マジで?!ありがとうにのちゃん!」




弾けるような笑顔になったまーくんに、俺も顔が緩む。
期末は範囲も広がるし科目も多いから、全教科平均点以上を取るのは結構厳しいだろう。
なんとしても今回の中間で良い点取らせてやんなきゃな。





N「そうだ、今日の帰りにまたアイス買って帰ろ?」




前にまーくんが買ってきてくれたアイスが美味しかった。
あれ食べて勉強頑張ろうって、そう言おうとしたのに・・・





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