好きって言わない!
第16章 まーくんと彼女と俺。
N「行かねぇよ。
てかからかいに行くのかよ。笑」
S「可愛がりに行ってくる。」
N「・・・・・。」
ニヤリと口角を上げて笑う翔。
その表情は実にご機嫌で、楽しそうで・・・
N「ほどほどにしとけよ?」
S「どうかな。」
逃げろ松本。
なんか分かんないけどコイツすげー楽しそうで怖いぞ。
S「とりあえず帰ろうぜ。
雅紀に途中まで一緒に帰ってやってくれってLINEきてたんだよ。」
N「え?!」
S「遅くなったら帰り危ないからって。
過保護だねぇ。」
N「・・・・・。」
危なくねーよ。
俺男だぞ。
しかもまだそんな暗くねーし。
N「・・・バカじゃねぇの。」
S「ああ、雅紀はニノにバカだよ。」
おかしそうに笑う翔につられて俺も笑った。
俺とは種類が違うけど、まーくんも俺を好き。
有り難い事じゃん。
ホントは、それで満足しなきゃいけないんだ。
少しずつ、まーくんを諦めなきゃダメだよな・・・
いつまでも想ってたら、きっとバレてしまう。