好きって言わない!
第3章 イケメン優等生 櫻井。
俺の席は窓際だ。
いつも通り誰と挨拶を交わすわけでもなく、まっすぐに自席へ向かう。
「二宮くん、おはよう!!」
爽やかなスマイルで声を掛けてきたのは・・・
えっと、誰だ??
「・・・おはよ。」
同じ教室に居るんだから、クラスメイトには違いない。
挨拶を返してさっさと席についた。
N「・・・・・なに。」
挨拶が済んでも、俺を見てニッコリ笑っている。
あ。コイツ・・・
こないだ、帰り際にも声を掛けてきた奴じゃないか?
「櫻井翔だよ、よろしく。」
何がどうよろしくなのかは分からないが、無下にも出来まい。
N「どーも。」
俺の名前は知ってるみたいだから、自己紹介はいらないだろう。
S「驚いた・・・
想像以上に愛想が無いな!」
なに言ってんだ。
N「ちゃんと会話してるだろ。
俺にしちゃかなり愛想が良い方だ。」
S「あはははは!!なるほどね。笑」
驚いたのはコッチだ。
正統派のイケメンな面しといて、随分豪快に笑うんだな。
てか何の用だ?