好きって言わない!
第17章 Hey bad boy。
S side
M「分かった。やってやる。」
ふふ。
M「・・・おい、今笑ったか?!」
S「笑ってない。」
M「約束守れよ?!」
S「分かってるって。」
M「絶対だぞ?!」
S「しつこいなお前・・・」
M「っ?!」
松本の後頭部に手をまわして、引き寄せた。
耳元に唇をつけて小さな声で囁く。
S「ちゃんと約束は守ってやるよ。
そのかわり・・・お前もだぞ?」
M「っ・・・!!」
こいつ、耳弱いのか?
ビクンと震えて力を無くした体は、俺が支えてやらなきゃ崩れ落ちそうだ。
S「忘れんなよ?
俺が勝ったら・・・」
ベロリと耳を舐め上げた。
M「ぁっ・・・・・、」
ふふ。決めた。
S「お前は俺のペットになるんだよ。」
甘い声で囁いてやれば、またビクッと体を震わせた松本。
涙目になって耳を押さえて、俺をキッと睨む。
服従させ甲斐がありそうだ。
S「勉強、頑張ろうな?」
バッと飛び退いて俺から距離を取った松本だが、よろけて転びそうになっている。
ふはは、腰抜けてんじゃねぇか?
M「絶対負けねーーー!!」
まだ耳を押さえたままの松本が可愛くて、もっとからかってやりたいけど。
それは次の機会にした方がより楽しめそうだ。
S「じゃあな、ブー子にもよろしく。」
M「ああ、とっとと帰れ!!」
ミーコだと言い返す余裕すら無いか。笑
まいったな、本当に可愛い奴だ。
玄関から追い出された瞬間、ガチャンっと施錠する音が聞こえた。
ヒドイ。
S「ふふ♪」
さて、どうなるかな??
自分でも分かる。
俺は今最高に機嫌が良い。
あいつの怒った顔や怒鳴り声を思い出して、1人クスクスと笑ってしまった。