好きって言わない!
第17章 Hey bad boy。
S side
M「・・・何言ってんだお前。」
S「お互い目標があった方が頑張れるだろう?」
M「ふざけんな!!
そんな意味分かんねぇ賭け、受けるわけねーだろ!!」
S「内容は面白い方が盛り上がるじゃねぇか。」
M「面白くねぇ!!」
S「良く考えろよ、随分お前に有利な賭けだぞ?」
M「・・・・・。」
S「全教科満点とるなんて、そんなマンガみたいな秀才はそういないだろう。
いくら俺が優秀だといっても、かなり頑張らないとそんな奇跡起こせない。
なんせ一問もミス出来ないんだ。」
黙って俺を睨んだままの松本が、かなり警戒しながら話を聞く。
面白い奴だ・・・
S「それにだ、もし俺が満点をとったところで、お前が全教科平均点以上の条件をクリアすればお前の勝ち。」
M「・・・・・。」
S「どうだ?結局のところ、お前次第だ。
平均点以上なんて余裕なんだろ?」
M「・・・俺が勝てば、もう二度と家に来るなよ。」
S「ああ、来ない。」
M「俺の番号も消せよ?」
S「約束する。」
M「・・・お前、約束は守るタイプなんだろうな?」
信用が無さ過ぎて面白い。
S「そこは信じてもらうしか無いけど・・・
誓うよ。約束は守る。」
M「・・・・・。」
しばらくジィッと俺を見ていた松本が、小さく息を吐いた。