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好きって言わない!

第3章 イケメン優等生 櫻井。





ちょうど良いとばかりに、櫻井が皆の方へ体を向けて俺の肩にポンと手を乗せる。




S「副委員、二宮くんにお願いしたんだ。
皆よろしくー。」




N「はぁ?!」




一気にざわつく教室。
なに勝手な事言ってんだ!!
真横の櫻井を睨みつけるが、ニッコリと笑顔を崩さない。



ていうか・・・



二宮くんが?と不満そうな声が多々聞こえるんだが。
当たり前だ、こんな地味な奴にクラスは任せらんねーだろ。
てか注目を浴びるのは好きじゃない!!




櫻井を睨み付けたまま、ひとつ前の席に移動した。
あんなもん勝手に言ってるだけだ、ぜってー断わってやる。




それよりも、コイツが後ろの席なんて・・・最悪だ。




S「怒りっぽいんだね、二宮くん。
副委員としてそれはマイナスだな。」




クスクスと笑いながら話す櫻井に軽く殺意。
コイツ、嫌いだ!!




入学してからまともに喋った初めてのクラスメイトは、俺の大嫌いなタイプだった。






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