好きって言わない!
第3章 イケメン優等生 櫻井。
N「知らねぇよ。
てかもう委員長になる前提の話か?
まだ誰がなるか分かんねぇだろ。」
S「何言ってんだ。
俺が選ばれない訳ないだろ。」
何気にキツイ性格してんなコイツ。
S「頼むよ、二宮くん。」
ニッコリ笑って、席に座っている俺を見下ろす櫻井。
頼み事する態度じゃねぇ。
S「将来、生徒会長になった時にも、ぜひ生徒会に入ってほしいね。」
N「生徒会?!」
S「ああ、クラス委員はその為の点数稼ぎだよ。」
本当にいるんだな、こういう学園ドラマみたいな熱い奴。
鬱陶しい。
N「クラス委員には勝手になれよ。
でも、俺はお前のパートナーにはならない。
もう関わるな。」
始業のチャイムが鳴って、騒がしかったクラスメイト達が席につきはじめる。
N「チャイム鳴ったぞ。」
S「そうだね。」
N「座れよ。」
S「そこ、俺の席。」
N「・・・・・。」
S「二宮くんはひとつ前だろ?」
うそ、マジで?!
ガタン!とイスを鳴らして立ち上がってしまい、クラスメイトの視線を集めてしまった。