好きって言わない!
第18章 それぞれの中間テスト。
A side
A「松潤おはよー!!
もう俺緊張してきちゃったよー!!」
M「・・・・・おう。」
A「松潤・・・・・??」
M「はぁ〜〜〜・・・・・。」
ふらりと席について、闇のような深いため息をついた。
A「・・・大丈夫?
勉強うまくいかなかったの??」
M「いや・・・そんな事もねぇけど。」
そうなんだ。
松潤もかなりやる気だったし、緊張してるのかな?
A「ん?」
スンスンと松潤のニオイを嗅ぐ。
いつもの香りじゃないな・・・
あれ?
この香水のニオイって・・・
A「翔ちゃん。」
M「っ!!」
ビクリと肩を揺らして固まった松潤。
みるみる顔が赤くなっていく。
A「・・・どしたの。」
M「なっ、何でもねぇ!!」
A「んん?」
松潤の首元。
色白の肌に、目立つ赤い痕。
A「松潤、虫に刺されてるよ?痒そう。」
M「は?」
指をさして教えてやると、バッと手で覆った松潤がさらに顔を赤くした。
M「あんの野郎・・・
痕はつけんなって言ったのに・・・!!」
さっきから松潤はどうしたっていうんだろう。
キレてるのは相変わらずだけど、とにかく真っ赤っかだ。
A「あっ、」
廊下の窓から、のんびり歩いているにのちゃんを発見!!
にのちゃーん!と大声で呼んで手を振ると、ビックリして振り返る。
くふふ、可愛い♡
まだ始業までは時間がある。
チョイチョイ、と手で呼ぶと面倒くさそうな顔をしながらも教室に入ってきた。
あ、翔ちゃんも一緒だったのか。
N「大声で呼ぶなよ恥ずかしい。」
A「おはよ♡」
S「雅紀も平均点狙ってんだって?」
A「うん!絶対とるよ!!」
ね!!と松潤に話を振ったけど、そっぽを向いて知らんぷり。