
好きって言わない!
第21章 不機嫌な2人。
M side
S「感度良いなぁ。」
M「ぁっ・・・」
唇を這わせながら、ふふっと笑う息遣いにさえ反応してしまう自分が嫌だ。
何でこんな・・・
S「・・・俺、上手らしいんだよね。
気持ち良い・・・?」
M「んっ・・・」
耳元で櫻井の低音の声が響く。
上手って・・・何が・・・
S「セックスだよ。」
M「あぁっ・・・!!」
ベロリと耳に舌を突っ込まれた。
ピチャピチャと耳を舐められながら、櫻井の手が俺の髪を撫でる。
セックス・・・?
今セックスって言った?
髪を撫でていた手がスルスルと滑っていく。
首筋をなぞって胸元までくると、ギュッと思い切り粒を摘ままれた。
M「ああんっ!!」
S「良い反応♪」
自分の出した声が信じられない・・・
何だ、今の・・・
口を覆って呆然とする俺を見て、櫻井はさらに機嫌を良くしたようだった。
M「んっ・・・、」
クルクルと胸の粒を弄りながら、俺の唇を優しく塞いだ。
唇をはむっと咥えられて、角度を変えてまたはむはむされる。
M「ん・・・はぁ・・・」
恋人がじゃれ合うみたいな可愛いキス。
コイツがこんなキスをするのか、と正直意外で不覚にもときめいてしまう。
だいたい、押し倒すならまずキスじゃねぇの?
首筋やら耳やら乳首やら。
キスが遅いんだよ!
・・・・・クソ。
今のナシ。
まるでキスを待ってたみたいになってしまう。
そんなわけねぇだろ・・・
それでも、甘いキスに体中がふわふわしてくる。
恐る恐る櫻井の背中に手をまわしてみれば、ピクっと一瞬反応してキスが深くなった。
M「んぅっ・・・んっ!」
