好きって言わない!
第22章 俺のエッチな王子様。
A「にのちゃんおはよー♡」
N「おはよ。」
水族館デートをして、またエッチな秘め事を再開した俺たち。
まーくんの朝練がない日は一緒に登校するようになった。
あ。
まーくんのポケットからはみ出てる、スマホのストラップ。
N「ふふっ♡」
シルバーのイルカがご機嫌に揺れていた。
俺とお揃いの、イルカちゃん。
同じようにスマホにつけるのは恥ずかしくて、ポケットに入れてるのは内緒。
N「まーくん、俺今日委員会なんだけどさ・・・」
まーくんも部活のハズ。
一緒に帰れるかなぁ・・・
ジッとまーくんを見つめると、パッと笑顔になった。
A「じゃあ一緒に帰れるね!
どっちが早いだろ・・・
もし先に終わったら教室で待ってて?」
N「・・・うん!」
嬉しい♡
一緒に帰れるねって・・・
まーくんも俺と一緒にいたいって思ってるって事だよな?
んふふっ♡
ニコッと笑うと、まーくんは少し顔を赤くした。
そのあとに、俺の大好きな優しい笑顔で俺の頭をポンポンとしてくれる。
A「あれ?松潤と・・・翔ちゃんだ。」
N「ん?」
俺らの少し先を歩いているのは、確かに松本と翔だ。
一緒に登校しているというには遠い距離だけど、別々に歩いているというには近い距離。
・・・すっげー微妙な距離感。
A「やっぱ目立つよねぇ、あの2人。」
爽やかな笑顔でニッコリと微笑む度に、まわりの女子をキャーキャー言わせている翔。
ブスッとしながらも日本人離れした綺麗な顔と、長めの黒髪をかきあげるセクシーな仕草でまわりの女子をウットリさせている松本。
影で白王子と黒王子と呼ばれている2人が、揃って登校してきたのだ。
そりゃ目立つ。
A「人ってホントに目がハートになるんだねぇ。笑」
2人にキャーキャー言ってる女子達を見て、おかしそうに笑ってるまーくんだけど。
お前だって見られてるからな!!