好きって言わない!
第22章 俺のエッチな王子様。
「相葉くんっ、おはよー!」
A「あ、おはよ!」
「キャーっ♡」
ほれ見ろ!!
ニコッと可愛いキラキラスマイルで手を振るまーくん。
俺は知っている。
まーくんが影でキラキラ王子と呼ばれている事を。
白王子と黒王子よりも親しみやすいキャラのせいで、彼女ができた後もまーくんを狙っている女子は多い。
N「ふんっ!」
A「えっ、ちょ、にのちゃん待って!」
誰にでも愛想の良いまーくんにチョット腹が立つ。
スタスタと歩いていると、翔達に追いついてしまった。
S「よう、おはよ。
何だ、ご機嫌ナナメか?」
N「べっつに。」
A「翔ちゃん、松潤おはよー!」
M「朝からうるせー。」
A「2人、一緒に来たの?」
M「っ・・・うるせぇ!」
A「え?!何でいきなり怒るの?!」
S「ふはははははっ!」
M「笑ってんじゃねぇ!!」
N「うるさいのはお前だよ松本。」
M「ああ?!なんだとニノ!!」
A「ちょっと松潤!にのちゃんイジメんなよ?!」
ああ、騒がしい。
皆コッチ見てんじゃん・・・
王子が3人揃ってしまって、女子生徒はおろか女性教師まで色めき立っている。
良いよな皆モテモテで!
何で俺のまわりに3人も王子がいるんだっつーの。
A「にのちゃん、ほら行くよ!」
王子達の後ろをチンタラ歩いていると、まーくんが笑顔で俺の手を引く。
さすがキラキラ王子。
この笑顔にキュンキュンしちゃってんだから、まわりの女子の事言えないな・・・
でも、俺とはチューしてくれるもんね!!
心の中で女子生徒達にあっかんべーをして、まーくんの手をきゅっと握り返した。