好きって言わない!
第24章 Dishonest love。
M side
M「・・・・・・・・・。」
目を開けると、薄暗い寝室の天井がぼんやりと目に入る。
あれ、俺寝てた・・・?
時計を確認しようとしたけど、見えない。
メガネがない。
あ、床に転がってる。
なんであんな所に・・・
S「んん・・・、」
M「っ!!!」
心臓が止まるかと思った。
ビクっと体が跳ねた瞬間、腰に鈍い痛みが響く。
・・・い、痛い。
メッチャ痛い。なにこれ。
てか、俺・・・
恐る恐る隣に目をやる。
・・・うわー。
M「勘弁してくれ・・・」
隣で、櫻井が眠っている。
こいつ寝相悪いのか・・・?
腰までズレた布団はぎりぎりアソコが隠れているだけで、ほぼ裸で寝ていて目のやり場に困る。
見るけど。
だって寝てるもん。
キレイな体・・・
鍛えてるのかな。
細めだけど、しっかり筋肉があって男らしい。
キレイな顔・・・
やっぱり、寝てるといつもより少し幼く見える。
でも、閉じてても分かる大きな瞳に長いまつげ。
ふっくらとした赤い唇はやっぱりセクシーだ。
俺は、このキレイな男に抱かれたんだ。