好きって言わない!
第26章 Painful love。
N「俺やるなんて一言もっ・・・!」
S「心配しなくて良い。
俺がとびっきり可愛いお姫様にしてあげるよ。」
N「いやいやいや、何言ってんだお前。」
S「お前は黙って俺についてきたら良いの。
俺らがベストカップルを獲るのは確実だよ。」
そう言って俺の頬にチュッとキスをした翔。
N「・・・・・え?」
教室中がまた黄色い歓声で沸く中、俺の思考は完全ストップ。
まーくんと松本も固まっている。
A「しょーちゃん・・・」
下を向いてぷるぷると震えているまーくんが、キッと翔を睨みあげた。
A「1組のプリンスは俺だ!!
プリンセスはこいつ!!」
グイッと松本を引き寄せたまーくん。
松本が目を見開いて驚いている。
A「調子乗んないでよね翔ちゃん。
ベストカップルは俺らが獲るよ。」
M「ちょ、お前なに勝手な事っ・・・んぅ!!」
ギャーーーーーーーッ♡
もう悲鳴に近い歓声が女子達からあがる。
N「・・・ウソ。」
まーくんが、松本にキスしてる・・・
チラッと翔を見てみたら、驚く程不機嫌な顔をしていた。
M「お前何してんだ!!」
A「ウルサイな、もう決定だよ。
お前がプリンセス!!
文句はもう聞かねぇ!!」
・・・まーくんも超不機嫌。
S「お前らがベストカップル?
ニノ子より可憐なお姫様にできんのか??」
A「バカだな翔ちゃん。
松子の華やかさに敵う奴はいないね。」
S「・・・こうなると勝敗の鍵は王子の俺たちか。」
A「どっちが良い男か・・・
どっちがプリンセスを可愛くさせられるか、だね?」
ふと目が合った松本が、ものすごく困った顔をしていた。
分かるぞ松本・・・
まーくんも翔も何でこんな熱くなっちゃったんだ?
俺と松本はただ戸惑うばかりだ。