好きって言わない!
第26章 Painful love。
色々言いたいことはある。
もちろんある。
ただその前に物凄く気になる。
なにニノ子と松子って!!
なんで和子と潤子じゃねーの?!
変な方を持ってくんじゃねーよ!!
S「とりあえず解散だ。
これ以上騒ぐと教師の耳に入る。」
A「だね。退散するよ。」
S「続きはコンテストで・・・」
A「ぜっっったい負けないから!」
松子、じゃねぇ松本を引きずるようにして教室を出ていったまーくん。
いまだキャーキャーと騒がしいクラスメイトを宥める翔にユックリと近付いた。
S「あ、ニノ子も手伝って、」
N「誰がニノ子だコラぁーーー!!」
S「いってぇーーーっ!!」
ノートを掴んで翔の頭を引っ叩いてやった。
どさくさで俺を姫君にしやがって!!
廊下からまーくんの悲鳴が聞こえてきた。
あっちも姫の怒りの鉄拳が見舞われてるんだろう。
ほんっとバカばっかり!!
バカバカバカ!!
キスするなんて・・・
松本にキスするなんてヒドイよまーくん!!
どうせお姫様になるなら・・・
まーくんのお姫様になりたかった。
俺の王子様になってよ。
・・・バカ。