好きって言わない!
第26章 Painful love。
A side
A「ねぇ、にの。」
N「なに?」
翔ちゃんとも・・・
N「ふふっ、何?変な顔してる。」
クスクスと可愛く笑いながら、
俺の太ももに置かれた手が甘えるように動く。
翔ちゃんの事も、こうやって誘うの??
N「ねぇ、まーくん・・・」
A「・・・おいで?」
N「ふふっ♡」
ぎゅうっとにのを腕の中に閉じ込める。
俺の胸に擦り寄るにのは猫みたい。
今懐いてるのは俺だけど・・・
潤んだ瞳で見つめてくるにのの望み通り、可愛い唇にキスを落とす。
他の誰かの所に行かないで。
お姫様になんかなるなよ。
断れよ・・・
N「ん・・・ね、まーくん。」
A「なに?」
俺の腕の中、はにかみながら相変わらずのキュルルン上目遣い。
N「あのね?」
可愛い・・・!!
A「なぁに?にのちゃん♡」
N「俺、白雪姫だって。」
A「へ?」
N「お姫様!!クラスの子が決めてくれたんだよ。
白雪姫の衣装作るんだって。」
A「・・・白雪姫?」
N「知らない?」
知ってるよ!!
白雪姫って、色白がウリの可憐なお姫様だろ?