好きって言わない!
第26章 Painful love。
A side
翔ちゃんったら信っじらんない!!
にののホッペにチューするなんて。
しかも、にの全然嫌がってなかったし・・・
ぽけっと翔ちゃんを見上げててさ。
やっぱり俺以外にもあんなに可愛い顔するんだ。
昨日翔ちゃんに耳打ちされた話。
聞くんじゃなかった。
“ 雅紀、王子様に立候補しろよ。
姫はそうだな・・・潤にしよう。
かなり美人になるぞ。
プリンセスにうってつけだよ。
雅紀と潤がやるなら、ニノも引き受けるかもしれない。
見たいだろ?ニノの可愛いお姫様姿・・・”
本当は、めちゃくちゃ見たかった。
にののお姫様。
無理強いは良くないなんて良いこぶったけど、めちゃくちゃ見たかった。
だから、可能性があるならと思って王子に立候補して松潤をプリンセスに推薦した。
でも・・・
翔ちゃんの人気を失念してた・・・
王子様に選ばれるに決まってるじゃん。
にのがお姫様で翔ちゃんが王子様・・・
A「最悪だ・・・」
お姫様姿を見れても、他の男のもんじゃ意味がないじゃないか。
でも、にのは・・・
翔ちゃんが王子様で喜んでるよねきっと・・・
N「まーくん?」
A「わっ!」
ふいに顔を覗かれて、近い距離にドキッとした。
俺が読んでいた漫画に目を落として首を傾げる。
N「ギャグ漫画読みながら
良くそんな難しい顔してられるな。」
A「え、」
N「最近ヘン。なんで??」
俺の太ももにチョンと手を乗せて、上目遣いをしてくるにの。
即押し倒しちゃうレベルの可愛さ。