好きって言わない!
第27章 ラブストーリーは突然に。
A side
泣き止む気配がないにのを抱っこして膝に乗せた。
にのはまた俺にしがみ付いてくる。
きっと泣き顔を見られたくないんだろうけど・・・
その仕草、すっげぇそそる。
A「にの。」
俺の声にビクッと震える体が愛おしい。
こんな泥だらけになるまで探し回って。
見つからないって大泣きして。
ねぇ、にの。
こんな風に甘えるのは俺にだけなんだよね?
キスをするのも、体に触って良いのも、俺だけなんだよね?
A「にの。」
もう1度呼ぶと、恐る恐る顔を上げたにの。
涙でぐちゃぐちゃじゃん。
もう・・・
超好き・・・
たまらなく好きだよ、にの。
A「イルカのキーホルダーは、またいくらでも買ってあげる。
もし、どうしても元々持ってたやつが良いって言うなら絶対見つけ出してやるから・・・
だから、今日はもう」
N「イヤ!!まだ探す・・・!!」
A「にの、ちょっと落ち着いた方が良いよ。」
泣きながら駄々をこねるにのは、何だか体が熱くて。
涙に濡れるにのに欲情してる俺の方が、落ち着いた方が良いと思う。
でもこんな可愛い姿を見せられて我慢できる男なんかいないよ。
A「にの、俺ダメかも・・・」
N「なに・・・んぅ!」
ごめんね、我慢できない。
にのが欲しい。
いきなり激しく唇を塞ぎながらにのを押し倒した。
抵抗するにのの体操服が、土や葉っぱで汚れていく。
天使のように可愛らしいにのを、こんな風に汚してしまうなんて。