好きって言わない!
第4章 始まる。
N「お腹、空いてないから・・・」
A「ホントに?ちょっとだけでも食べた方が良くない?」
ホントにお腹空いてねーもん。
N「ポカリはちゃんと飲むから。」
だから、ベッドに戻ってきてよ。
A「しょうがないな・・・
朝ごはんはちゃんと食べるって約束しろよ?」
N「うん。」
ベッドに戻ってきたまーくんが
俺の手からポカリを取ってキャップを開けてくれた。
N「ありがとう・・・。」
A「熱があるにのちゃんは素直だなー。笑」
N「うるせぇ。」
くふくふと笑いながらベッドに寝転んだまーくんを、上から見下ろしてみる。
A「なに?」
N「いや・・・なんでもない。」
最近の俺はやっぱり変だ。
まーくんの唇がやたら気になる。
どうやったら、またキス出来るんだろう。
N「・・・・・。」
A「にのちゃん?」
どうやら俺はまだまだ熱に浮かされてるらしい。
まーくんとキスしたいなんて、どうかしてる。
40度くらいの高熱が出てるに違いない。
N「寝る。」
A「ん、おやすみ。」
そう言って目を閉じたまーくんの顔に見惚れるのが嫌だったから、俺もギュッと目を瞑ったけど。
・・・自分の心臓の音がやけに大きく聞こえる気がして、
なかなか眠れなかった。