好きって言わない!
第29章 unsuitable。
S「何赤くなってんだ??」
N「な、なってねーよ!!」
やばい、顔ニヤけちゃってたかも。
翔にはまだまーくんと付き合ってる事言ってないんだけど・・・
だって、絶対からかわれる!!
A「んん・・・ふぁ〜・・・
やべ・・・寝ちゃってた。」
大きな伸びをしながら目覚めたまーくんが、ヨロヨロと俺に向かってくる。
A「おはよ♡にのちゃん♡」
N「ま、まーくんっ・・・!!」
ぎゅうっと俺をハグしてホッペにキスをするまーくん。
A「かーわいい♡大好きー♡」
N「・・・ね、寝ぼけてんじゃねーよ!」
まーくんったら付き合ってから俺への愛が溢れ過ぎてて。
バレるのは時間の問題かも・・・
S「ハイハイ、今日も元気にバカップルだな。」
・・・もうバレてるかも。
A「あ、そーいえば。
松潤ってやっぱ来ないの??」
S「・・・来いって連絡はしたけどな。
既読にもならねぇ。」
ものっすごく不機嫌な表情の翔が、スマホを睨みながら吐き捨てる。
・・・こわー。
A「あー、まだ体調悪いんだ・・・」
S「は??」
N「あいつ、風邪なの??」
A「学祭終わってから、休んでんだよ。
サボりかと思って昨日電話しまくったら、風邪で寝てるって。
まだ熱あんのかなー。」
S「・・・それで昨日頑なに家に入れなかったのか。」
N「え?」
S「ていうか。
雅紀の電話には出るのにナゼ俺の電話には出ないんだ。」
N「嫌われてるな。」
S「まぁ良い。」
A「良いんだ。」