好きって言わない!
第7章 させてあげる。
今、この世で俺ほど不機嫌な人間はいないだろう。
午後からの授業はしっかりと出席して、まーくんの家に帰ってきた俺。
部活があるまーくんを家で待ってる間、緊張で倒れそうなくらいドキドキしていた。
きっと、相手からの告白で付き合いだしたはずだ。
まーくんがこんなに早く告白するとは思えない。
だから、きっと浮かれまくってる。
いつもテンションの高いまーくんだけど、今日は倍増しだろう。
ちゃんと親友らしく対応出来るようにと心構えをしていたのに・・・
帰ってきたまーくんは、倍増しどころか、5倍増しのハイテンションだった。
おばさんが帰宅してもハイテンションは変わらず、あっさりと彼女が出来た事を見破られ、照れまくるまーくん。
こんな分かりやすい息子いないだろ。
俺が思っていた通り、彼女から告白されたらしい。
一目惚れだったとか。
・・・顔で選ぶような女のどこが良いんだ。
なんて思ってはいけない。
今日は惚気話を聞いてやらないといけないって分かってる。
分かってるよ??
でも・・・
A「でさー!中学ん時にもしかしたら大会で会ってるかもねーって話になってさ!!」
N「へぇ・・・」
バレー部の彼女は、バスケ部に仲の良い友達がいたらしく、良く大会を見に来ていたらしい。
どうでもいい。
A「同じバスケ部だったら良かったのになー。」