好きって言わない!
第7章 させてあげる。
ニコニコと彼女の話をするまーくんに、俺の我慢は限界に近付いていた。
念願の彼女が出来て良かったね。
運動部同士話も合うだろうし。
しかも可愛いんだ、言うことナシだな。
でも、もう良い加減彼女の話やめない?!
帰ってきてからその話ばっかじゃん!!
A「ね、にのちゃん今日泊まるよね?」
N「・・・ああ。」
A「先お風呂入ってくる?」
N「そうだな・・・。」
お前の話で疲れ切ってるから。
体だけでもサッパリしたい。
持ってきたスウェットを持って部屋を出ようとすると、まーくんがご機嫌で俺に声をかける。
A「お風呂出たらまた話聞いてねー!!」
・・・マジかよ。
まだ話あるの??
・・・さっさと寝たフリをしよう。
もう俺ムリ。
N「はぁ・・・」
ヘコんでても仕方ないなんて思ってたけど。
N「ヘコむわぁ〜・・・。」
憂さ晴らしに翔の顔面をぶん殴ってやりたい。
んでブサイクになってファンが減れば良いのに。
N「・・・いかん。」
ストレス溜まりすぎて性格悪くなってるぞ。
やっぱり、風呂から出たらさっさと寝てしまおう。
そう心に決めて熱いシャワーを頭から浴びた。