好きって言わない!
第1章 イケメン幼馴染 まーくん。
彼女、か。
ガキの頃から一緒にいるけど、
今までそんな色恋の話なんかしてこなかったから・・・
なんか気恥ずかしいというかなんというか。
なーんかモヤモヤするんだけど。
俺の隣に寝転んだまーくんが、楽しそうに好きな女の子の話を始めた。
適当に相槌を打ちながら、あくびを咬み殺す。
・・・眠いからモヤモヤすんのかな。
うん、きっとそうだ。
悪いけどさ。
俺そういう話に興味無いしね。
N「ふぁ・・・」
体温の高いまーくんの隣に寝転んでると、昔からすぐ眠くなるんだよな。
A「・・・にの?」
N「ん・・・」
まーくんの声が遠くなってきた。
寝返りを打ってまーくんの方へ向くと、温かいぬくもりに余計に眠りへ誘われる。
A「もー・・・また先に寝る。」
ちょっと不満そうな声を出しながらも、ポンポンと俺の頭を撫でる大きな優しい手。
おやすみ・・・
まーくんが小さく囁いた。