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好きって言わない!

第1章 イケメン幼馴染 まーくん。





A「で、いないの?好きなコ!!」




N「いない。」




A「ホントに?!」




ホントだよ。
彼女欲しいなんて思った事無かった。
でも、俺らもそういう年頃なんだよなぁ・・・




N「まだ入学したばっかだし。
クラスの女子の半分も名前知らねぇよ。」




A「マジで?!それは覚えようよ!」




だって、みんな同じような髪型と化粧で誰が誰だか分かんねーんだもん。




A「にのちゃんてば淡白だなー。」




N「まーくん、もしかして好きなコいるの?」




A「・・・うん。」




N「え?!マジで?!」




A「そんな驚く事じゃないだろ!」




N「まぁ・・・確かに。」




そうだよな。
俺、何でこんな驚いてんだろう。




もう高校生だし、共学だし、まーくんチャラいし・・・
女に興味はそりゃあるよな。




でも・・・
そうか、好きなコいるんだ・・・




どんなコなんだろう。




A「なんで急にテンション下がってんの?
盛り上がろうよ!!」




N「恋バナでも始める気か。」




A「当たり前じゃん、お泊まり会だぞ。」




N「やだよー、気持ちわりーよー。」




A「なんでだよ!笑
にのちゃんも実は好きなコいるんじゃないの?!
白状しろよっ!」




N「うわっ、」



まーくんが抱いていたクッションを放って、俺をベッドに倒す。




バスケ部期待の新人に馬乗りになって押さえ付けられたら、帰宅部のか弱い俺は身動きなんか取れない。




ムダな体力は使いたくないから、大人しくまーくんを見上げた。




A「なんかエロい体勢。」




N「言っとくけど、女子をいきなりベッドに押し倒したら確実に嫌われるぞ。」




A「あはははっ、んな事しないっての!笑」




俺を見下ろしながら爽やかに笑うまーくん。



ふーん・・・





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