好きって言わない!
第8章 イケメンヤンキー MJ。
A「松潤っ・・・!!」
N「まーくん、」
引き止めようとしたまーくんの腕を掴んだ。
A「なんだよにの、」
N「今日はもうやめとこう。
同じクラスなんだし、明日も話せるだろ。」
A「・・・。」
N「翔にもうまく言っといてやるから。
そんな悲しい顔すんなよ。」
A「にのちゃん・・・
松潤と友達になるの、反対しないの?」
N「・・・・・。」
だって、まーくんが悲しそうにしてるのはイヤだし・・・
それに。
松本は悪い奴じゃない、って俺も思っちゃったんだもんな・・・
A「やっぱ、俺のにのちゃんは良い奴だ!!」
N「うわっ!」
ガバッと抱き付いてきたまーくんの腕の中に、すっぽりとおさまる。
すぐに上がる体温と、痛いくらいにときめく胸。
A「クラス違うのに共通の友達がいるのって嬉しいね♡」
無邪気に笑うまーくんの顔を、なんだかまともに見れなかった。
・・・好き。
抱きしめ返す事が出来たら良いのに。
それが出来るのは、彼女だけだって分かってるけどね。
A「よし、帰ろっか!」
離れたまーくんの体を引き止めたい衝動に駆られたけど、必死に我慢した。
ああ、ストレスだ。
禿げそう。
隣を歩くまーくんは俺のストレスなんて気付かずに、とても機嫌が良さそうだった。