好きって言わない!
第8章 イケメンヤンキー MJ。
M「・・・・・。」
A「にのちゃんって呼んだげて♪」
N「それはやめろ。」
M「呼ぶ訳ねぇだろ。」
S「おい。」
それまでずっと黙っていた翔が、相変わらず不機嫌そうな顔で俺たちを見ていた。
S「俺駅の方だから。また明日な。」
不機嫌さを隠すつもりは無いらしい。
低いトーンでダルそうに喋って駅の方へ歩いていく。
A「翔ちゃん!!
どっか寄ってこうよ!!」
S「遠慮しとく。」
くるっと振り返った翔が、松本に視線をやってからまーくんにニッコリと笑った。
S「俺は、友達は選ぶタイプなんだ。」
A「ええっ・・・」
じゃあなー、と手を振って帰って行った翔を唖然として見送る。
あいつ・・・
ホントえげつない性格だな・・・
M「何なんだあの野郎・・・
気に入らねぇ。」
そりゃそうだろう。
あんな事を言われたら誰だって腹が立つ。
A「松潤!翔ちゃんホントは良い奴なんだよ?!」
N「悪い奴では無いけど、良い奴では無いんじゃないか?」
A「コラ、にのちゃん!!」
結構本音だけど。
N「でも、悪い奴では無いのは確かだ。
人間なんだから虫の居所が悪い日だってあるだろ。
気にしないでやってくんない?」
松本はブスッとしたまま、スタスタと歩き出した。
M「別にどうでもいい・・・
それに、あいつの言ってる事は正しい。
俺の事はほっといてくれ。」