過激性癖短編集【BL】
第1章 セフレじゃ嫌だ
「なんでそんな俺のこと好きなの?」
「顔と声と性格と、あと服の趣味とか性癖とか素直なところとか、守ってあげたくなる感じとか…あとは…歌がうまい…とか」
「もういい」
亮太が耳まで真っ赤に染めている。
「じゃあ亮太はなんで俺のことオッケーしてくれたの?」
「顔」
「…だけ?」
「だけじゃないけど、顔が好きだから、抱かれるとキュンキュンしちゃう…うん、顔だね」
もっと優しい、とか紳士的、とか…ないのか。…ないか。
「ごめん、顔だけじゃない、髪型と体型も好きだよ」
「だから結果見た目じゃん(笑)」
声を上げて二人で笑う。
まだ亮太は俺のことちゃんと好きにはなってくれてないけど、ちゃんとこの人のことを守ろう。