過激性癖短編集【BL】
第1章 セフレじゃ嫌だ
「晴人が優しいのは知ってるし一途なのも知ってるけど、俺は浮気されてるとか認めたくないし。晴人は俺とセックスしたいだけだろ?」
「半年もお前とセックスしてないから、もちろんヤりたいよ。でもそれだけじゃない。なんでずっと信じてくれないの、俺の気持ち」
半年こうなることを望んで過ごしてきた。どうにか亮太の彼氏を悪者にして別れさせて横取りがしたかった。
不器用すぎて誠心誠意向き合えないから、ずっとセフレだったけど、今日なら行ける気がする。
「信じる…とかじゃなくて、俺には彼氏がいるから」
「何週間あってないの」
「は?」
「彼氏と」
「2週間ちょっと…」
「そういうことだよ。本気じゃない、相手は」
亮太の目が潤む。
「ごめん。泣かせるつもりじゃなかった」