過激性癖短編集【BL】
第1章 セフレじゃ嫌だ
「知ってた…浮気してたの知ってたけど…好きだからっ…」
「亮太って元カレにも暴力振るわれてたのに離れなかったよね。馬鹿じゃないの?」
亮太の腕にはその時の彼氏にカッターで切りつけられた傷がまだ残っている。
好きになると何をされても離れられなくなる体質で、いつも損をする。
俺とはすぐ離れられたけど。
「帰って…」
「やだ。1回だけ抱かせて。俺のことちゃんと思い出して」
「覚えてるから今日は帰ってよ」
一人になりたいようだけど、どうせ一人になってもまた好きだと言って男と別れないから。
「だめ。俺と毎日会ってた。色んなことも話した。俺がどんだけお前のこと知ってるかわかる?」
無理やりベッドまで連れて行って押し倒す。
思いの外嫌がらなくて、割と期待してるようにも見える。