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過激性癖短編集【BL】

第3章 噛みたい噛まれたい

「俺もあんまり知らないんだけど、すごい性癖の淫魔が来たりするんだって。男の淫魔は手に負えないくらいサドだったり、いろいろ面倒みたいで、入れないお店多いんだ」


ここは智志の自宅。ふたりきり。
相手がサキュバスだとわかるとなお、変な気を起こしてしまいそうになる。お酒も入ってるし。

「あぁ…そうなんだ。みんな大変そうだね。俺の友達なんか狼男でさ、なんかトイレから帰ってきたら狼になってたりすんの」

「まじで?」
2人でケラケラと笑う。

「ヴァンパイアは悩みとかあるの?」

「んん、肌が白すぎることとか、八重歯がちょっと長いところとかでバレちゃうことかな。あと、吸血行為はしなくて大丈夫なんだけど、何かに歯を立てたい衝動が凄くて…」

吸血をせずに直接血を体内に注入、いわゆる輸血の方法で吸血行為はおさえられる。
しかし、噛みつきたいというか吸い付きたいという感情を抑える方法や、薬はまだみつかっていない。

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