
昭和回想録
第1章 少女・優子
この町の朝は早い。
町工場の音が聞こえ始めるころには
俺も目覚める。
昨日、優子との衝撃のセックスを体験した
余韻が残っている万年床で思い出す。
ここで俺と優子が一つになった・・・。
そう思い出すだけでも、朝立ちしている
チンポが更に勃起の度合いを増す。
俺は勃起しながら、煙草に火をつけ朝の
風景を眺めていた。
いつもと変わらぬ子供たちの通学風景。
遠くで聞こえる町工場の音。
この町は活気に満ち溢れている。
だが、俺はこの町の風景にとけこめないで
いる失業中の異端児だ。
自分で何とかしなくちゃ・・・。
こんな思いが昼間っから部屋にこもりっき
りの俺の頭を時折よぎる。
そんなことを考えながら
フーッ・・と吐き出した紫色の煙の奥に
小学生の登校班を見つける。
その中には優子がいた。
優子は友達と話をしながら
可愛い笑顔を振りまいていた。
俺の住んでいるボロアパートに
近づいた時に、俺の存在に気がついた。
昨日、あんなことがあった俺との再会。
どんな心情なのか、はかる余地もなかった
が、俺は恋人に手を振るように手を上げ微
笑んだ。
優子は、友達に気付かれないように顔を向
けて優しく微笑んでくれた。
手を肩のあたりで小さく振りながら。
その笑顔の中には恥ずかしさもあったけれ
ど明らかに俺に好意を持ってくれているよ
うな表情だった。
その表情にグッとくる。
通り過ぎても、一度振り向いて微笑んでくれた。
俺は優子に、性欲のそれとは違う愛情を感
じ始めた。
優子のために、人に好かれる男。
俺は相手が小学生だけれど、相手のために
まともな男に変わろうと考え始めた。
まずは就職だ・・・
今までにない心境の変化。
これほどもまでに人の気持ちを
変えるものって・・・。
俺は、自分に問いかけながら職業安定所(現・ハローワーク)
に向かうべく身支度をはじめた・・・。
