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第18章 ふがふが
K「このこと、・・・相葉くんに言う?」
N「っど・・・」
どうしてそんなこと聞くの、と言う前に
風間が続ける。
K「にのと相葉くん、
付き合ってるんでしょ?」
N「・・・な、」
K「わかるよ、幼馴染だもん。
相葉くんの態度がにのにだけ特別だし、
・・・それににのの方が、
めっちゃわかりやすいしね(笑)」
N「へ!?」
K「俺が相葉くんの話すると
すぐ拗ねたような顔になるもん。
俺、結構面白がってやってたんだけど(笑)」
N「お前っ!ワザとかよ・・・//!」
K「いや、最初はあれ?て感じだったんだけど
確信を持ってからは・・・
確かに楽しんでたかな(笑)て、いっても
確信を持ったのはごく最近なんだけどね。」
・・・恥ずかしすぎる・・・。
嫉妬していたのがバレてた上に、全部
風間の手のひらで転がされていたなんて・・!
K「・・・で、どうする?
俺としてはちゃんとあの人に知らせといた方が
いいと思ってんだけど。」
N「・・・・いいたくない。 」
男に襲われました、なんて
恥ずかしくていえない。それに・・・
きっと相葉くんならものすごく心配して
ものすごく気を使ってくれると思う。
そんな腫れ物に触るような付き合いはしたくない。
K「俺から伝えるのもやめたほうがいい?
にののこと、気をつけてあげてねって
伝えるだけでもダメ?」
コクン、と首を縦に振ると、
風間が困ったように笑った。
K「わかった。俺からは何も言わない。
でも相葉くんは
なんでも言って欲しい人だと思うな。」
N「・・・ん、わかった。ありがとな、ほんと。」
風間と別れ、職員室に向かう。
ドアのガラス窓から職員室を覗くと、
すでに松岡先生はひとりで机に向かっていた。
さっきの先輩の姿はもうない。
