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第20章 まんてん
音楽室の奥には屋上へと続く階段があり、
普段は使っていない机などで塞がれている。
でも、屋上の扉の鍵は随分前から壊れていて、
行く気になれば入れなくはないっていう
穴場スポット。
N「でもおーちゃんが屋上…?」
ちょっと潜り込んで昼休みに昼寝、
なんてのならわかるけど、
わずか10分の休み時間に、それも
わざわざ机をどかして、規則を破ってまで?
そんな面倒なこと、あの人がするだろうか。
A「わかってないなぁ、にーのちゃあん。」
不◯子ちゃあんみたいに呼ぶな。
お前はルパ◯か。
A「昼休みだと他の生徒もいるかもしれない。
てわけで短い休み時間にわざわざ屋上にいく!
なぜそこまでする!!なんのために!?
それはずばり人に見られたくないから!!
イコーーール!彼女だ!!!」
N「…うるさい。 」
A「ねぇ!やっぱ一回付いてってみよ?!
めっちゃ気になるじゃん!! 」
N「えええ〜…? 」
A「お願いお願いおねがーーーーい!!」
