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第29章 なみなみ
#M
えっと、、、なんか
甘い空気に流されかけてるけど
違う違う
M「…とりあえず、浮気じゃないなら
あの子は誰なわけ?」
たしかに目の前を腕組みながら歩いてたもん。
あれが浮気じゃない・・・?
S「マイシスター。」
M「へ?」
S「妹。中2の。 」
M「い、もうと?…と腕組んで歩いてたの?」
S「・・・あー、うん。うち兄妹仲良いからさ。
割と普通のスキンシップなんだけど…変?」
N「…シスコン。」
S「ごるぁ!聞こえてんぞ!
てかもうお前雅紀のとこ行けよ!」
N「潤くん、良かったね♡」
ポンポンと潤の背中を撫でて、
おやすみー♡、とご機嫌に
部屋を出て行こうとするニノ。
ドアに手をかけ部屋を出る直前、
もう一度俺に向き直り、あっかんべーしたニノ。
あのヤロ〜・・・!!
S「…はぁー、やっと邪魔者がいなくなった。」
M「ごめ、俺勘違いして・・・。 」
腕の中で顔を上げた潤は
泣きそうに眉を下げる。
S「いんだよ、そりゃ腕組んで歩いてるとこ
見たら流石に俺も疑っちゃうだろうし…
・・・それに、」
M「・・・それに?」
S「ヤキモチ妬く貴重な潤が見れて
俺はお前からの愛を再確認した。」
M「・・・// バカじゃないの・・・?」
S「バカでもいいもーん。
な、"翔くん大好きー"って言って? 」
俺だって、お前からの愛されてるって実感が欲しい。
もっと言ってよ。もっと頂戴よ。
M「っ、、、///そ、その前に・・・。」
S「ん?」
モゾモゾと腕からでると真っ直ぐに
俺を見て向き直る潤。
M「誕生日、おめでとう・・・。」
