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痴漢電車

第10章 彼女の為



恭子「ここよ、ここの地下一階」

尚輝「俺が先行くよ」

恭子「かっこいい、やっぱ頼りになるわ
ねっ、千佳」

千佳「そうだね…」

尚輝「…」


尚輝を先頭にクラブの中へ入って行った
クラブの中は薄暗く音楽が
爆音で流れていた


千佳「すごい音…」

恭子「彼はまだ来てないみたい…」

尚輝「彼氏の名前は?」

恭子「健太」

尚輝「健太ね、俺はお客さんに聞き込み
してくるから二人はここにいて」

千佳「あ、気をつけてね」

尚輝「うんっ」

千佳「…」


お客のフリをし聞き込みを開始した尚輝
怪しまれないようさり気なく
彼の事を聞いてみた


男性①「健太の事?」

尚輝「彼、結構モテるでしょう?」

男性②「まあね、気になる子がいたけど
みんな健太の女だったし」

尚輝「そんなに?」

男性①「おっ、噂をすればだ」

健太「…」

尚輝「あれが…」

男性①「健太だよ、今日もまた違う女を
引き連れて羨ましい限りだよ」

尚輝「…」


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