痴漢電車
第10章 彼女の為
女性「もう、健太ったら」
健太「ははは、奥に秘密の部屋があるか
ら行こう」
女性「うんっ」
尚輝「…」
奥にある秘密の部屋
関係者以外、立ち入り禁止で
健太が私的に利用している逢い引き部屋
だった
尚輝「やっぱり黒か…」
男性①「女紹介して欲しいなら協力して
やるよ?」
尚輝「えっ?あ、俺は別に…」
男性②「なんだよ、そのつもりで俺達に
近づいて来たんだろう?」
尚輝「でも俺、彼女いるんで…」
男性①「彼女ってさっき一緒にいた子?
あれはないよ」
尚輝「どういう意味ですか」
男性①「そのまんまの意味、君みたいな
イケメンなら今の彼女よりもっと綺麗で
いい女と付き合えるって事」
尚輝「…」
腹が立ったが今は我慢だ、我慢しないと
ここで騒ぎでも起こしたら
大変な事になる
冷静になり落ち着かないと…
男性①「大丈夫、バレなきゃどうって事
ないって、バカそうだから浮気したって
気づかないって、だからさ」
尚輝「…!!」
その瞬間、堪忍袋の尾が切れる音がした
怒り任せに相手の胸ぐらを掴み
男の顔を何度も殴った
何度も…