痴漢電車
第12章 心の乱れ
千佳「町田君から…」
恭子『どうして言ってくれなかったの?
そりゃあ、私が行ったら邪魔になるかも
しれないけどさ』
千佳「えっ、何、どういう事…」
恭子『同じ学校の生徒として応援するの
は当たり前でしょう?』
千佳「…えっ」
話しが噛み合っていない
恭子は一体、何を言っているのか…
千佳「ちょっと待って、恭子は町田君か
ら何を聞いたの…」
恭子『何って、日曜日の事』
千佳「日曜日?」
恭子『日曜日、バスケの試合があるから
って誘われたんでしょう?』
千佳「あ、うんっ」
恭子『実は私も来ないかって誘われたの
俺が場を設けるから早く仲直りしろって
でも私達、喧嘩してたっけ?』
千佳「ううん、してない」
恭子『だよね』
喧嘩してたわけではないが気まずかった
だけど尚輝のおかげで普通に
話す事が出来た
千佳「日曜日、恭子は行くの?」
恭子『恋人の時間を邪魔したくないけど
誘われたしね』
千佳「良かった、正直一人じゃ心細くて
行こうか迷ってたの」
恭子『仕方ないから一緒に行ってあげる
感謝しなよ』
千佳「うんっ、ありがとう」
恭子『(笑)』