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痴漢電車

第12章 心の乱れ



試合後
尚輝の事が気になり
顧問の先生に聞きに行く事にした


先生「…」

恭子「先生、試合お疲れ様でした」

千佳「お疲れ様でした…」

先生「二人も来てたのか、せっかく応援
に来てくれたのに負けたりして悪かった
な…」

恭子「相手、強かったですもんね」

先生「町田がいてくれたら勝てたかもし
れないんだけどな」

恭子「でも町田君、今日試合に出るって
言ってたのに、どうしたんだろう」

千佳「…ぅんっ」

先生「あまり大きな声で言えないんだけ
ど、町田は事故に遭ってな…」

恭子「事故!?」

千佳「…」

先生「命に別条はないけど、右手を骨折
したらしくてな…」

千佳「そう、ですか…」


右手を骨折しただけで命に別条はないが
怪我をしていれば試合には
出る事は出来ない

自信満々だったのに出られなくなり
悔しい思いをしてるはず
だけど意外に…


尚輝「いや、本当参ったよ、歩いてたら
いきなり車が突っ込んで来てさ」

恭子「意外に元気、だね」

千佳「ぅんっ…」

尚輝「本当、突然の事で参ったよ」

千佳「…」


意外に元気だった


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