
痴漢電車
第13章 夜のデート
亘「今夜8時、待ってるから」
千佳「うんっ」
夜の学校でデート
少し怖かったが楽しみだった
この前は結局、デート出来なかったし
学校なら堂々と一緒に歩ける
見られても問題ない
千佳「早く帰って支度しなきゃ」
授業が終わると千佳は早々と帰宅すると
夕飯用にお弁当を作り再び
学校へ向かった
千佳「…静かだな」
当たり前だったが夜の学校は静まり返り
幽霊でも出て来そうで少し
気味悪かった
千佳「…失礼します…」
待ち合わせ場所の職員室へ向かった千佳
今日の当直は亘、亘一人だけ
他には誰もいない
千佳「…っ!?」
芳恵「居眠りしないようにね」
亘「わかってるよ」
千佳「…」
亘しかいないはずだが亘の側には彼女が
当たり前のように芳恵がいた
そして胸元には…
芳恵「そうだこれっ、お弁当作ってきた
から、良かったら後で食べて」
亘「ありがとう」
千佳「…」
芳恵が作った手作り弁当が握られていた
自分のが質素に見えるほど
豪華なお弁当が…
千佳「…っ」
