
痴漢電車
第13章 夜のデート
芳恵「じゃあ当直、頑張ってね」
亘「ありがとう」
千佳「…」
芳恵が職員室を出て行っても千佳は亘に
声をかける事が出来なかった
床に座り込み…
千佳「…どうしよう…」
お弁当の始末に困っていた
千佳「…」
亘「あれっ、そこにいるの寺田?」
千佳「あっ…先生…」
亘「それ何」
千佳「あっ、これは…なんでもないの…
自分用、自分用のお弁当で…」
亘「自分用?」
千佳「うんっ、だから先生は榊先生が作
ってくれたお弁当食べて」
亘「…」
千佳「先生?」
亘「俺、寺田が作ったお弁当食べたいな
寺田の手料理、食べた事ないし」
千佳「えっ、でも…」
亘「千佳のお弁当、食べさせてよ」
千佳「うぅ…」
名前を呼んでお願いするなんてズルい
そんな風にお願いされたら
断れなかった
千佳「…わかりました…」
亘「(笑)」
